世界の中心で、愛をさけぶ スペシャル・エディション
いいたいことはわかるが
この映画のテーマはサク(森山未來)とアキ(長澤まさみ)のはかなくも美しい愛の物語だけでなく、過去を乗り越えて未来を歩もうとする男女(サク:大沢たかお 律子:柴咲コウ)の姿をも描くことでしょう。確かに、高校時代のサク(森山未來)とアキ(長澤まさみ)の描写は、少々センチなところもあるがすばらしい。ところが、後でつけた現代の設定がいただけない。婚約者(律子:柴咲コウ)が失踪したのに、過去の思い出にどっぷり浸るサク(大沢たかお)はあまりに非現実的です。全てが明らかになった後、後片付け(アキの散骨)に二人で行きますか。
どうしても、このようなストーリーにしたかったなら、サク(大沢たかお)と律子(柴咲コウ)は婚約者ではなく、ビジネスパートナーとしたらよかったと思います。むろん、律子はサクを憎からず思っていますが、サクは過去に縛られて動けないという設定はいるでしょう。
サク(大沢たかお)は律子(柴咲コウ)に全てをさらけ出すはめになります(ここで律子からアキの最後のテープを受け取り、涙を流すシーンにすればよい)。それでも律子はサクを受け入れます。律子の愛情はサクを過去の呪縛から解き放ちます。
そういう展開なら、万人に受け入れられたと思います。
「過去の追憶だけにしたらよかったのに」という意見もありますが、それではあまりに安易でしょう。脚本家のチャレンジは認めますが、「心理的リアリティーがいまいちとれてなかったこと」が残念です。
前向きに生きることを考えさせてくれるいい作品
私はこの映画を見て前向きに生きることがどれだけ大切かをいつも考えさせられます。森山未來君演じるサクは長澤まさみちゃん演じるアキと出逢い淡く切ない初恋を経験します。サクとアキの淡く切なく
楽しい初恋の思い出が紡がれてゆきます。やがてアキが白血病の病に冒されていることが分かり・・・
青年になった朔太郎は律子という女性と婚約している。しかし朔太郎はアキとの過去を決別できずにいた。アキとの過去を決別するべく朔太郎はアキと過ごした過去の記憶をたぐり寄せながらアキとの思い出に浸る。アキとの過去を決別した後律子との人生を前向きに歩いていこうと朔太郎は決心する。
私はラスト朔太郎が律子を抱きしめるシーンで感動します。この映画は大好きな作品の一つです。
自分を中心に愛を叫ぶ
正直、この作品は世間がいう程良い作品とは思えないし、感動もしなかったし、世の中にはこの作品の登場人物達よりももっと不幸で、愛に飢えている人達が大勢います。
そういった人達から見れば主人公達は単なるワガママにしか見えないし、もっと辛い状況で歯を食いしばって生きている人達に対する配慮が全くなく、完全に制作陣の趣味の世界です。
我が侭いっぱいの作品だから、こういったタイトルに変更すべきという印象しかありませんでした。
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